協議会設立記念講演会・事例発表・交流会レポート

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 高知県集落活動センター連絡協議会の設立後には、記念講演会を開催しました。

 講師を務めてくださったのは、内閣官房「地域の課題解決のための地域運営組織に関する有識者会議」の座長をはじめ、農村政策の専門家として多くの要職を兼任されている明治大学農学部 小田切徳美先生。小田切先生は、平成21年度より、高知県中山間地域活性化アドバイザーとして、本県の中山間行政に深くかかわってくださっている方です。

 「集落活動センターの挑戦~現場からの「地方創生」~」と題した講演会では、集落活動センターの活動継続のポイントや最近の国の動向などを数値データやたとえ話も交えながらわかりやすく、お話ししてくださいました。 

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 会場には、現在集落活動センターの活動に携わっている方だけでなく、これから集落活動センターを立ち上げようと考えている地域の方、市町村の職員、県内の大学で地域づくりや地域連携に携わっている方をはじめ、約200人の方が駆け付け、熱気を帯びた講演会となりました。

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 引き続いて開催したのは、高知県の中山間対策の説明と、県内の2つの集落支援センターの事例発表です。

 高知県中山間地域対策課からは、中山間地域の持続的な発展を目指すために、県が「産業振興計画」の「成長戦略」や「地域アクションプラン」による政策群で強力にバックアップしており、集落活動センターの取り組みに対しては、拠点の整備やアドバイザーの派遣、情報発信など、様々な支援策で応援をしているという説明がありました。

 西川地区集落活動センター 黒岩靖夫会長からは、「できることから 皆で楽しみながら 少しずつすすむ」ことを合言葉に取り組んでいる、香南市西川地区の取り組みについての事例発表がありました。

 「地域の課題は何なのか」「どんな地域にしたいのか」「自分たちにできることは何なのか」参加者全員が意見を出し合うワークショップを重ねてしっかりとした活動体制をつくりあげてきたという西川地区。活動のひとつである花まつり開催の際には、西川地区住民の30倍にあたる12,000人が花公園に来園したという発表には、会場がどよめいていました。

 最後に登壇していただいたのは、集落活動センター「四万川」の空岡則明会長。

 地域のガソリンスタンドがなくなるという危機感から、集落活動センターの立ち上げに動き始めた梼原町四万川地区。「地域住民の暮らしを自分たちで守る」という強い思いから、なんと、地域住民出資・参加の株式会社四万川を立ち上げ、ガソリンスタンドの整備と合わせて地場産品の販売所兼観光案内所を整備。集落活動センターの活動拠点ができたことで、雇用の場が生まれ、また、地域住民が交流する場、集いの場が生まれたということで地域に活気が出てきたという発表をしていただきました。

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 事例発表の後は、尾崎知事も再び会場に駆けつけ、集落活動センター・市町村同士の交流会が開催されました。県内の集落活動センターの運営者らが集まって直接話をするこういった交流会ははじめてです。

 早速、事例発表をしてくださった集落活動センターへの個別質問や名刺交換、お互いのセンターを相互訪問する約束などが交わされ、たくさんの笑顔と交流が生まれる会合となりました。

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 次回の高知県集落活動センター連絡協議会総会は平成29年2月頃の開催を予定しています。

 多くの県民の方にも参加していただくフォーラム形式で、約1年間の活動、取り組み発表の場となる予定です。ご期待下さい。